BLPファイルとは
BLPファイルは、Blizzard Texture Fileの略称であり、主にBlizzard Entertainment社が開発したゲームタイトルで使用される画像形式です。World of Warcraft、Warcraft III、Diabloシリーズなどでテクスチャデータを格納するために設計されました。この形式はゲーム内でモデルや背景に貼り付ける画像を効率的に処理するために最適化されており、特定の圧縮方式とミップマップと呼ばれる段階的な解像度の画像群を内包しています。一般の画像ビューアでは開くことができず、専用のツールや変換ソフトウェアが必要です。本記事ではBLPファイルの基本構造、開く方法、変換方法について詳しく解説します。
BLPファイルの基本構造と圧縮方式
BLPファイルは、ゲームエンジンが高速にテクスチャを読み込めるよう設計された独自形式です。内部構造は大きく分けてヘッダ部、パレットデータ、複数のミップマップ画像から構成されます。ヘッダにはファイル形式の種類を示す識別子(BLP1またはBLP2)や画像の幅と高さ、使用する圧縮タイプ、アルファチャンネルの有無などの情報が記録されています。特にBLP1は歴史的な制約から最大512ピクセルまでの解像度しか扱えませんが、BLP2では最大65535ピクセルまで対応し、Warcraft III: The Frozen Throne以降のタイトルで広く使われています。

圧縮方式には主にパレットベースの8ビットインデックスカラーとDXT圧縮の二種類があります。パレット方式は最大256色をBGRA8888形式で保存し、各ピクセルをパレットのインデックスで参照します。DXT圧縮はDXT1、DXT3、DXT5などのバリエーションがあり、RGBデータをブロック単位で圧縮することでファイルサイズを削減します。特にDXT5は8ビットのアルファチャンネルを保持できるため、半透明テクスチャに適しています。ミップマップは元画像から半分ずつ解像度を下げた画像群をあらかじめ格納することで、ゲーム内での描画距離に応じて適切なサイズのテクスチャを読み込み、パフォーマンスを最適化します。
以下にBLPファイルの主要な特徴をリスト形式でまとめます。

- 開発元: Blizzard Entertainment
- 主な用途: World of Warcraft、Warcraft III、Diabloシリーズのテクスチャ
- ファイル識別子: BLP1(最大512×512)、BLP2(最大65535×65535)
- 圧縮方式: パレット(8ビットインデックス)、DXT1/3/5
- アルファ対応: あり(8ビットまで)
- ミップマップ: 内蔵(複数解像度)
- 互換性: 一般の画像ビューアでは非対応
BLPファイルを開く方法
BLPファイルを開くには、この形式に対応した専用のソフトウェアを使用する必要があります。Windowsの標準画像ビューアや一般的なフォトアプリでは認識されませんが、以下のようなツールを用いることで表示や編集が可能です。多くのツールは無料で提供されており、ゲーム開発のMod作成やテクスチャ編集に欠かせません。
代表的なソフトウェアを以下の表にまとめました。対応OSや主な特徴を参考に、自分の環境に合ったものを選んでください。

| ソフトウェア名 | 対応OS | 主な特徴 |
|---|---|---|
| XnView | Windows、macOS、Linux | 多形式対応の画像ビューア。プラグインでBLP表示可能。 |
| Addon Studio for World of Warcraft | Windows | WoW向けアドオン管理ツール。BLPのプレビューと簡単な変換機能を内蔵。 |
| BLP Converter(Warcraft III用) | Windows | 軽量な変換専用ツール。PNGやTGAなどからBLPへの書き出しが可能。 |
| GIMP(プラグイン追加) | Windows、macOS、Linux | 高機能画像編集ソフト。BLPプラグインを導入すれば開ける。 |
| Paint.NET(プラグイン追加) | Windows | 直感的な編集が可能。BLPプラグインがコミュニティで公開されている。 |
これらのツールの中でも、XnViewは比較的簡単に導入でき、複数のファイル形式を一括で表示できるため、初めてBLPファイルを扱う方におすすめです。また、wowdev WikiのBLPページでは、ファイル形式の詳細な仕様が解説されており、自作ツールの開発や解析にも役立ちます。
BLPファイルを変換する方法
BLPファイルを一般的な画像形式(PNG、JPEG、TGAなど)に変換するには、専用の変換ツールを使用します。変換することで、ゲーム外での編集や他のソフトでの利用が可能になります。変換手順はツールによって異なりますが、基本的には変換したいBLPファイルをドラッグ&ドロップし、出力形式を選択して実行するだけです。

例えば、Warcraft IIIのMod制作でよく使われる「BLP Converter」は、BLPからPNGへの変換だけでなく、逆変換(PNGからBLP)にも対応しています。このツールはコマンドライン操作も可能で、複数ファイルを一括処理できるため大量のテクスチャを扱う場合に便利です。また、XnViewの変換機能を使えば、BLPファイルを開いた後に別形式で保存することで簡単に変換できます。変換時の注意点として、元のBLPファイルが持つアルファチャンネルやミップマップ情報を正しく保持できる形式を選ぶことが重要です。PNGはアルファチャンネルを保持できますが、JPEGは非対応なので注意してください。
さらに、Just SolveのBLP情報ページでは、この形式の歴史や各種ヘッダ値の意味が詳細に記述されており、変換ツールの設定を理解するための参考になります。変換後の画像をゲーム内で再び使用する場合は、元と同じ圧縮方式やミップマップ設定を守らないと、ゲームが正しく読み込めない可能性があるため、仕様をよく確認してから変換を行いましょう。

BLPファイルの注意点と互換性
BLPファイルを扱う際には、いくつかの注意点があります。まずバージョンの違いです。BLP1は主に初期のWarcraft IIIで使われており、512ピクセルを超える画像は保存できません。一方BLP2はWarcraft III: The Frozen Throne以降の標準形式であり、より大きな解像度をサポートします。古いゲームやModでBLP1しか使えない環境では、BLP2のファイルをそのまま読み込めないことがあるため、変換時にバージョンを指定できるツールを選ぶ必要があります。
また、圧縮方式の選択も重要です。DXT圧縮はテクスチャの品質とファイルサイズのバランスに優れていますが、非可逆圧縮であるため元の画質を完全に保ちたい場合はパレット方式を選ぶとよいでしょう。ただしパレット方式は色数が





