ホーム/ カテゴリー/ Consulta/ ブレーカー一覧表の見方と選び方ガイド ブレーカー一覧表の見方と選び方ガイド Stefano Barcellos 著 27/06/2026 印刷 共有 WhatsApp リンクをコピー # ブレーカー一覧表の見方と選び方ガイド ## ブレーカー一覧表とは何か ブレーカー一覧表とは、電気回路を保護するために使用される回路遮断器(ブレーカー)の定格電流と、それに対応する電線の太さや用途をまとめた技術的なガイドです。この表は、家庭や工場などで電気設備を安全に設計・設置する際に欠かせないツールです。ブレーカー一覧表を正しく理解することで、過負荷や短絡から電線や機器を守り、火災や感電のリスクを大幅に減らせます。 ブレーカー一覧表の主な目的は、ブレーカーが作動する前に電線が過熱するのを防ぐことです。ブレーカーの定格電流は、保護する電線の許容電流を決して超えてはなりません。例えば、電線が20アンペアまで対応している場合、ブレーカーは20アンペアまたはそれより低い標準値(例えば16アンペア)に設定する必要があります。この原則を守らないと、電線が過熱し、絶縁被覆が溶けてショートや火災を引き起こす可能性があります。 ブレーカー一覧表は、設置電圧(127ボルト、220ボルト、380ボルトなど)や回路の種類(照明、コンセント、エアコン、給湯器など)によって異なる値を示します。特にブラジルでは、この表は厳密にNBR 5410(低圧電気設備基準)に基づいています。NBR 5410は、電線の敷設方法(コンジット内、空中、壁内など)や周囲温度などを考慮した安全係数を定めており、ブレーカー選びの基本的なルールとなります。 ## ブレーカー一覧表の基本的な構造と見方 ブレーカー一覧表は、通常、電流値(アンペア)、電線の断面積(mm²)、用途(照明、コンセント、給湯器など)、ブレーカーの種類(曲線タイプ)などを列に並べた表形式で示されます。以下に、一般的な家庭用220ボルト単相回路における代表的な値をリスト形式で示します。 - 10 アンペア 照明回路(1.5 mm² 電線) - 16 アンペア 一般コンセント(2.5 mm² 電線) - 20 アンペア キッチンや調理器具用コンセント(2.5 mm² 電線) - 25~32 アンペア 高出力シャワーや給湯器(4~6 mm² 電線) - 40 アンペア 産業用機器や高負荷回路(6 mm² 電線) このリストは一例ですが、実際の設計では負荷の種類や設置環境によって値が変わります。例えば、エアコンのようなモーターを含む機器では、起動時に大きな突入電流が流れるため、ブレーカーの曲線タイプを適切に選ぶ必要があります。 ## NBR 5410に基づく規格と安全係数 ブラジルでブレーカー一覧表を使用する場合、NBR 5410の規定を理解することが重要です。この規格は、電線の許容電流を決定する際に、以下の要素を考慮します。 ### 電線の敷設方法 電線がコンジット内に埋め込まれているか、空中に露出しているか、壁内に直接埋設されているかによって、放熱性が異なります。埋設された電線は放熱が悪く、許容電流が低くなります。ブレーカー一覧表では、通常「埋設(コンジット内)」と「空中」の2パターンが示されます。 ### 周囲温度 温度が高い環境では電線の許容電流が低下します。NBR 5410では標準周囲温度を30度としていますが、高温環境では低減係数を適用する必要があります。 ### 同時使用率 すべての機器が同時に最大負荷で動作することは稀です。そのため、回路の設計では同時使用率(需要率)を考慮し、ブレーカーの容量を適切に選びます。 これらの要素を反映したブレーカー一覧表は、単に数値を羅列するだけでなく、安全係数を組み込んだ実用的なツールです。実際の計算や設計には、専門家の助けを借りるか、信頼できるオンラインリソースを参照することをお勧めします。例えば、[Arthur Harterのページ](https://arthurharter.github.io/disjuntores.html)では、機器別の詳細な表が提供されています。 ## 主なブレーカーの種類と特性(トリップ曲線) ブレーカー一覧表では、ブレーカーの定格電流だけでなく、トリップ曲線(動作特性)も重要です。トリップ曲線は、過電流が流れたときにブレーカーがどれだけ早く遮断するかを示します。主に以下の3種類があります。 ### 曲線B(Bカーブ) 抵抗性負荷(白熱灯、電気ヒーター、シャワーなど)に適しています。曲線Bは、定格電流の3倍から5倍の過電流で瞬時に遮断します。この特性は、突入電流が小さく、一定の電流が流れる負荷に最適です。 ### 曲線C(Cカーブ) 標準的な誘導性負荷(モーター、エアコン、冷蔵庫など)に適しています。曲線Cは、定格電流の5倍から10倍の過電流で遮断します。多くの家庭用機器の起動電流に対応できるため、最も一般的に使用されます。 ### 曲線D(Dカーブ) 高い誘導性負荷(大型産業用モーター、変圧器、溶接機など)に適しています。曲線Dは、定格電流の10倍から20倍の過電流で遮断します。大きな突入電流がある機器を保護するために使用されます。 ブレーカー一覧表では、各回路に適した曲線タイプが推奨されています。例えば、照明回路には曲線B、コンセント回路には曲線C、エアコンや給湯器には曲線CまたはDといった具合です。 ## ブレーカー一覧表を使った具体的な選び方 実際にブレーカーを選ぶ際の手順を、例を交えて説明します。ここでは、一般的な家庭用220ボルト単相回路を想定します。 ### 手順1: 負荷の総電力を計算する 保護したい回路に接続されるすべての機器の合計電力をワット(W)で求めます。例えば、キッチンのコンセント回路に電子レンジ(1500W)、トースター(1000W)、電気ケトル(1200W)が接続される場合、合計は3700Wです。 ### 手順2: 電流を計算する 電圧(V)が220ボルトなら、電流(A)は電力÷電圧で求めます。3700W ÷ 220V = 約16.8Aです。ただし、同時使用率を考慮して、実際の負荷はもう少し低くなることもあります。 ### 手順3: ブレーカー一覧表を参照する 計算した電流値に基づき、ブレーカー一覧表から適切な定格電流と電線サイズを選びます。16.8Aの場合、ブレーカーは20A、電線は2.5mm²が一般的です。ただし、ブレーカーの定格電流は電線の許容電流を超えてはいけません。2.5mm²の電線(埋設コンジット内)の許容電流は約20Aですので、20Aブレーカーは許容範囲内です。 ### 手順4: 曲線タイプを選ぶ キッチンのコンセントには、電子レンジやトースターなどの誘導性負荷が含まれます。そのため、曲線Cのブレーカーを選びます。照明専用回路なら曲線Bでも構いません。 ### 手順5: 設置環境を考慮する 電線が長距離にわたって敷設される場合や、周囲温度が高い場所では、電圧降下や許容電流の低下を考慮し、より太い電線を選ぶ必要があります。 以上の手順は基本的なものですが、複雑な回路や高負荷設備では、必ず電気工事士などの専門家に相談することをお勧めします。[Calculobraのページ](https://calculobra.online/blog/dimensionamento-de-disjuntores-tabela-por-circuito-e-bitola)では、NBR 5410準拠の回路設計に役立つ計算ツールと表が提供されています。 ## ブレーカー一覧表の実際の使用例(表) 以下に、家庭用220ボルト単相回路における一般的なブレーカー一覧表の例を示します。この表は、電線がコンジット内に埋設された場合を想定しています。 | 負荷の種類 | 電線断面積 (mm²) | ブレーカー定格電流 (A) | 推奨曲線タイプ | |------------|------------------|--------------------------|----------------| | 照明(一般) | 1.5 | 10 | B | | コンセント(一般) | 2.5 | 16 | C | | キッチンコンセント | 2.5 | 20 | C | | エアコン(9000 BTU) | 2.5 | 16 | C | | エアコン(12000 BTU) | 4.0 | 20 | C | | 給湯器(シャワー) | 4.0 | 25 | C | | 高出力シャワー | 6.0 | 32 | C | | 産業用モーター(小) | 6.0 | 40 | D | この表はあくまで参考例であり、実際の選定にはNBR 5410の詳細な規定や、機器の仕様書を確認する必要があります。特にエアコンや給湯器は、メーカーによって推奨されるブレーカー容量が異なるため、注意が必要です。 ## ブレーカー選びでよくある間違いと注意点 ブレーカー一覧表を正しく使わないと、以下のような問題が発生します。 ### 間違い1: ブレーカーの容量を大きくしすぎる 「安全のために大きめのブレーカーを付けておけば大丈夫」という考えは危険です。ブレーカーの容量が電線の許容電流を超えると、電線が過熱してもブレーカーが作動せず、被覆が溶けてショートや火災の原因になります。必ず電線に適合したブレーカーを選びましょう。 ### 間違い2: 曲線タイプを無視する 曲線Bのブレーカーをモーター回路に使うと、起動時の突入電流で頻繁にトリップしてしまいます。逆に曲線Dを照明回路に使うと、過電流が流れてもすぐに遮断されず、危険です。回路の特性に合わせて曲線タイプを選ぶことが重要です。 ### 間違い3: 電線の長さを考慮しない 電線が長くなると電圧降下が発生し、機器が正常に動作しなくなることがあります。特に100メートルを超える配線では、断面積を一段階太くするなどの対策が必要です。ブレーカー一覧表には電線長の補正係数が含まれていない場合が多いので、別途計算する必要があります。 ### 間違い4: 設置環境を無視する 屋外や高温の場所、湿気の多い場所では、ブレーカーや電線の性能が低下します。特にブラジルのような高温多湿の地域では、適切な保護等級(IP)を持つ機器を選ぶ必要があります。 ## 信頼できるブレーカー一覧表の入手方法 ブレーカー一覧表は、電気工事士向けの参考書や、メーカーのテクニカルデータシート、信頼できるWebサイトから入手できます。例えば、CIDESPの記事(https://cidesp.com.br/artigo/disjuntores-tabela)は、家庭用の詳細なガイドを提供しています。また、Schneider ElectricやFameといった大手メーカーのカタログ(例:https://www.brasdistribuidora.com.br/pdf/schneider_completo.pdf)も、正確な技術情報を得るのに役立ちます。 ただし、インターネット上の情報は常に最新とは限りません。特にNBR 5410は改訂されることがあるため、可能な限り最新版の規格書を確認することをお勧めします。また、実際の工事では、必ず資格を持つ電気技術者に相談し、現地の検査機関の承認を得る必要があります。 ## 参考文献 ブレーカー一覧表とその選び方に関する情報は、以下の資料を参考にしました。これらのソースは、ブラジルのNBR 5410に基づく回路設計やブレーカー選定において信頼性が高いものです。 Arthur Harter. "Disjuntores – Tabela de Disjuntores." 機器別の詳細なブレーカー一覧表を提供。https://arthurharter.github.io/disjuntores.html Calculobra. "Dimensionamento de Disjuntores – Tabela por Circuito e Bitola." NBR 5410準拠の回路設計と計算ツール。https://calculobra.online/blog/dimensionamento-de-disjuntores-tabela-por-circuito-e-bitola CIDESP. "Disjuntores Tabela – Guia Completo para Residências." 家庭用の実践的なガイド。https://cidesp.com.br/artigo/disjuntores-tabela Schneider Electric / Bras Distribuidora. "Catálogo Técnico de Disjuntores." メーカーのテクニカルデータシート。https://www.brasdistribuidora.com.br/pdf/schneider_completo.pdf Fame. "Tabela Técnica de Disjuntores DIN." 産業用ブレーカーの技術表。https://api.fame これらの資料を活用することで、安全かつ効率的な電気設備の設計が可能になります。ブレーカー一覧表は単なる数字の羅列ではなく、電気保安の基盤となる重要なツールであることを忘れないでください。 ブレーカー 分電盤 電気安全 遮断器 漏電 家庭電気 設備管理 一覧表 注意 本記事は一般的な情報です。機器の選定や工事は必ず専門家にご相談ください。 著者 Stefano Barcellos Visite Barbados の寄稿者。 « 前の投稿 オンラインで確認する方法|簡単な手順と注意点 次の投稿 » サイズ表の見方と選び方ガイド